[2017年2月1日:公表]
英国CTSI(Chartered Trading Standards Institute)と「国際取引の消費者相談に関する相互協力のための覚書」を締結
国民生活センターは、英国CTSI(Chartered Trading Standards Institute)との間で、「国際取引の消費者相談に関する相互協力のための覚書」を締結しました。
平成29年1月25日付で国民生活センターの松本恒雄理事長とCTSIのレオンリバーモア(Leon Livermore)チーフエグゼクティブが調印いたしました。覚書の発効日は平成29年2月1日になります。
CTSIは、取引基準(Trading Standard)に関わるプロフェッショナルを代表する非営利団体です。英国では、各自治体が取引基準局(Trading Standard)を有しており、地方公務員や法曹など消費者問題に関わる人材が数多く活動していますが、CTSIはこうした人材を支援、教育、代表しているほか、事業者に対する研修、取引基準の普及、消費者保護・啓発に関する活動を行っています。
また、CTSIは、2008年よりUK ECC(UK European Consumer Centre)を運営しています。これは、欧州域内における越境消費者問題を解決すべく、EU加盟国とノルウェー、アイスランドを含む30カ国の消費者相談機関が連携して取り組むECC-Net(European Consumer Centre Network)の英国における拠点となる組織です。
覚書では、海外旅行や海外オンラインショッピングなど両国間の国際取引において生じる消費者トラブル(日本の消費者と英国の事業者のトラブル、英国の消費者と日本の事業者のトラブル)を円滑に解決するために、国民生活センターとCTSIが相互に協力して対応することとしています。
国民生活センターでは、今後も海外の消費者相談機関との連携等を通じて、国際間の消費者トラブルの解決に向けて取り組んでいきます。
覚書の締結に向けてCTSIを訪問した時の様子
参考
本件に関する相手機関先の記事を紹介します。